お知らせ

情報システム部

情報システム部は、理研全体の情報技術による研究や業務の支援を行うために情報システム基盤の企画・整備・運営、サイバーセキュリティ対策を行っています。情報化統合戦略会議およびその下に設置された委員会活動を通じ、理研における第4期中⻑期目標期間中のICT戦略を策定し、具現化に向けて活動しています。

基盤研究開発部門

理研ICT戦略の実現をめざして全理研研究センター・グループと連携し、研究情報基盤を構築・運用するための技術開発と、研究手法のデジタル革新やデータ駆動型科学に必要とされる研究支援を行っています。研究センターの研究者と密に連携して研究データの集約と利活用促進を図り、理研のオープンサイエンスの推進に貢献しています。

先端データサイエンスプロジェクト

先端データサイエンスプロジェクト(Advanced Data Science Project:ADSP)では、健康・医療分野におけるデータサイエンスや、データから社会課題解決に向けた方法論をデザインする開発研究を実施しています。データ駆動型の生命医科学は、AIの二大パラダイム「記号処理とパターン認識」に分かれて既存の知識をアルゴリズム化する教師あり学習として進んできました。プロジェクトでは、大学病院などのデータフォルダー(DH)と連携して構築したPhase I における基盤 プラットフォーム(PF) を、データ駆動型の生命医科学の次の潮流である「記号処理とパターン認識」の統合(水平統合 Phase II)と「サイバー(記号処理、パターン認識)とフィジカル(現実の課題)」の統合(垂直統合 Phase III)へと発展させます。さらに、その実現のため、推論の信頼性保証が組み込まれた汎用性の高い 独自のMiddleware 系 PF を開発します。

ガーディアンロボットプロジェクト

2019年4月に新たにプロジェクトを立ち上げ、人とAI・ロボットが柔軟に共存する未来社会に向け、心理学、脳科学や認知科学とAI研究の強みを相乗的に取り入れた次世代ロボット(「脳×AI」)の社会実装に向けた研究開発を推進しています。従来のロボットは人間の詳細な命令に基づいて限られたタスクのみをこなすものが殆どでしたが、このプロジェクトでは自律して置かれた環境や支援すべき人間の状態を認識し、適切なやり取りのもと、人間の自主性を損ねず、さりげない支援を実現するロボットを目指しています。

情報統合本部 ミッションステートメント

情報統合本部は、理研全体の情報基盤構築・運営を統合的かつ戦略的に推進する役割を担っている。
情報システム部と基盤研究開発部門が情報環境を整え、2つの先端的プロジェクトが最先端情報研究を進め、幅広い研究組織と連携することで、研究 DX とイノベーション創出を支える。

情報システム部

情報システム部は、組織規程に定める事項及び ICT 戦略に基づき、情報技術を活用した研究や業務を支援するために理研全体の情報システム基盤の企画・整備・運営、サイバーセキュリティ対策を行う。

基盤研究開発部門

情報システム部と連携して以下の業務を遂行することで、情報技術に関する研究開発目標を達成する。

先端データサイエンスプロジェクト

健康・医療・福祉分野における社会課題を解決するため、数理科学やデータサイエンスによる先端的な解析技術を開発するとともに、健康と医療に関する革新的な知識基盤を構築する。また、数理科学やデータサイエンスによって開発されたソリューションの社会実装を促進するために、ソリューションの安全性や再現性を保証するための標準化された信頼性保証のプラットフォームを開発するとともに、デザイン思考によって当事者視点に立った人間中心の標準的なインタフェイスを開発する。

ガーディアンロボットプロジェクト

ロボットに状況に応じた推論機能や認識をベースとした対話機能を与えることを可能とする心の計算論を構築するため、情報学、工学、人工知能、心理学など、多様な分野の連携により必要な研究を行う。それにより環境や人の状態を自ら認識し、適切なやり取りで人の自主性を尊重しつつ、ロボット自身も主体性を持って人をさりげなく支援する黒子の様なロボット(ガーディアンロボット)を開発する。